日本教育史学会

日本教育史学会は1941年から毎月の例会を開始し、石川謙賞の授与と日本教育史学会紀要の刊行を行う、日本の教育の歴史についての学会です。

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2016年1月23日(土) 第607回例会:米田俊彦氏【プログラム・ノート】

2016年1月23日(土) 第607回例会:米田俊彦氏【プログラム・ノート】

日時:2016月1月23日(土曜日)午後3時から5時

会場:立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館1階第1・2会議室
   〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
   〔TEL:03-3985-2947(第1)、2948(第2)〕

アクセス:「池袋駅」下車 西口より徒歩約7分

プログラム:「神奈川県教育史(戦後編)」編纂の経過
米田 俊彦 氏(お茶の水女子大学)

【プログラム・ノート】

神奈川県は1971年から79年まで『神奈川県教育史』資料編4巻と通史編2巻を刊行したが、内容は1945年8月までで終わっている。このままでは戦後初期の資料が散逸し、戦後教育史が編纂できなくなるのではないかとの危機感が高まって、2011年に神奈川県立総合教育センターの事業として「神奈川県教育史(戦後編)」の編纂作業が開始された。編纂事業の基本方針を定めるために企画委員会が、また、実際の編纂のための組織として編集委員会が設置された。私は編集委員長と企画委員を委嘱された。

最初の編集委員会が2011年9月に開催されて、それから4年余りが経過した。対象とする時期は1988年頃までで、2022年までかけて通史編2巻、資料編2巻にまとめることを当初計画したが、実際に始めてみると、その程度の年数と巻数では編纂が終わりそうもないことがわかってきた。

資料の収集、整理は、総合教育センター内で常勤2名と嘱託4名のスタッフが進めている。これまで総合教育センターで細々と資料収集が積み重ねられており、長期研修で教育史研究を行った成果を中心にした『神奈川県戦後教育史研究』という雑誌が刊行されたこともある。しかし、実際に教育史を編纂するとなると、ある程度網羅的な調査も必要となるし、収集した資料の目録化をしたうえでの選定作業もしなければならない。全体としてどのくらいの作業になるのかがまだはっきりしていないが、4年かけてもまだ初期段階にあると言わざるを得ない。

当日は、都道府県教育史の編纂という事業の意味や中身、実際に進めてきたこと、集めた資料とそこから見えてくるものなど、これまでの編纂作業の経過をご理解いただけるような内容のことをご報告する予定である。

〔米田 俊彦氏 記〕

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