日本教育史学会

日本教育史学会は1941年から毎月の例会を開始し、石川謙賞の授与と日本教育史学会紀要の刊行を行う、日本の教育の歴史についての学会です。

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2013年7月27日(土)第581回例会:小林正泰氏【プログラム・ノート】

2013年7月27日(土)第581回例会:小林正泰氏【プログラム・ノート】

日時:2013月7月27日(土曜日)午後3時から5時

会場:謙 堂 文 庫  「池袋駅」「目白駅」下車 徒歩約7分

〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-21-15

プログラム:「震災復興小学校における学校と地域社会の関係性」

小林 正泰 氏(東京学芸大学特任講師)

司  会:高野 俊 氏

【プログラム・ノート】  1923年9月に発災した関東大震災は、東京、横浜といった大都市部を中心に甚大な被害をもたらした。旧東京市の中心市街地では火災の拡大によって、一面焼け野原となる大規模災害となった。木造が主であった学校建築も例外ではなく、市内公立小学校の196校中117校が焼失したため、耐震・耐火性能の高い鉄筋コンクリート造で再建された。しかし、校舎建設事業は土地区画整理事業との兼ね合いで難航したため、すべての学校が竣工したのは1931年3月であり、発災から実に7年半の期間を要した。  帝都復興事業の一環として建設されたこれら「復興小学校」は、難事業となった震災復興の象徴的存在となり、続々と竣工した校舎は「東洋一」と評された。また、現在においても、復興小学校の現存校舎が次々と建替えられている状況を受け、文化財としての価値を見直す動きも見られる。しかし、復興小学校に対するこれらの評価はもっぱら建築物としての価値が中心であり、地域の教育文化財という視点は希薄である。  そこで本報告では、復興小学校を地域の教育文化財として位置づける作業として、復興小学校と地域社会の関係性に焦点を当て、1)校舎の復興過程で地域社会がどのような役割を担ったのか、2)校舎や設備が地域住民にどのように利用されたのか、の2点を軸に検討する。具体的には、1)地域住民によって結成された「復興後援会」の活動、2)地域諸団体による学校利用および学校附設図書館、について報告を行い、地域社会に支えられ利用される学校建築のあり方について考察したい。

〔小林正泰氏 記〕

*今例会で司会の労をとってくださる高野俊氏は和洋女子大学教授、本学会の事務局長です。

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