日本教育史学会

日本教育史学会は1941年から毎月の例会を開始し、石川謙賞の授与と日本教育史学会紀要の刊行を行う、日本の教育の歴史についての学会です。

日本教育史学会事務局

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人間社会学部現代社会学科上田誠二研究室気付
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2014年11月22日(土) 第594回例会:奥村典子氏【プログラム・ノート】 (※例会日程誤記載のお詫び)

2014年11月22日(土) 第594回例会:奥村典子氏【プログラム・ノート】 (※例会日程誤記載のお詫び)

日時:2014月11月22日(土曜日)午後3時から5時

会場:謙 堂 文 庫  「池袋駅」「目白駅」下車 徒歩約7分

〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-21-15

プログラム:戦時下における家庭教育振興政策とその崩壊過程

奥村 典子 氏(関東短期大学)

【プログラム・ノート】

拙著(『動員される母親たち―戦時下における家庭教育振興政策』六花出版、2014年)について報告させて頂く。

本報告では、1930年~1945年の間に展開した文部省を中心とする家庭教育振興政策の特質を、歴史的背景を踏まえながら明らかにしていく。具体的には、体制側が構想する家庭教育の内実と、それを普及・徹底させる為の基盤形成の実態がどのように絡み合いながら展開していくのかを検討することで、家庭「教育」の質的変化の様相と、施策の具体化を為す基盤づくりの評価を試みる。

家庭教育の歴史を対象とする従来の研究は、国家による「家」及びそこでの「教育」に対する統制が抱える問題に着目していたとしても、統制に至る背景やそのプロセス、さらには統制の帰結としての「家」及びそこでの「教育」の実態を掘り起こす作業にまで行き届いてはいなかったといえる。このような研究状況に対して、本報告では学校、家庭、地域社会を取り込みながら繰り広げられた。家庭教育振興政策を統制との係わりから検討し、「家」の観念ならびにその普及を担う基盤の変遷の様相を描き出すと共に「私」的な教育に対する国家統制がもたらした到達点(帰結点)を浮き彫りしたいと考えている。

〔奥村典子氏 記〕

 

※先日、会員宛に郵送されました会報ならびに本ホームページにおいて、11月の例会開催日を「29日」と誤記しておりました。深くお詫びして、訂正いたします。以前からの予定通り、11月22日に例会を開催しますので、宜しくお願い申し上げます。

(ウェブページ担当者)

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