日本教育史学会

日本教育史学会は1941年から毎月の例会を開始し、石川謙賞の授与と日本教育史学会紀要の刊行を行う、日本の教育の歴史についての学会です。

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2014年12月27日(土) 第595回例会:齋藤慶子氏【プログラム・ノート】

2014年12月27日(土) 第595回例会:齋藤慶子氏【プログラム・ノート】

日時:2014月12月27日(土曜日)午後3時から5時

会場:謙 堂 文 庫  「池袋駅」「目白駅」下車 徒歩約7分

〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-21-15

プログラム:「女教員」と「母性」―1910年代~40年代における<職業と家庭の両立>問題―

齋藤 慶子 氏(川村学園女子大学)

【プログラム・ノート】

発表者は、これまで、現在の「育児時短」につながる「部分勤務制」をめぐる1910~20年代の議論を、全国小学校女教員大会と各地域女性教員会の双方のレベルから分析・考察する研究を続けてきた。そこで本報告では、報告者のこれまでの研究成果を中心に検討しつつ、今後取り組む課題についての研究の見通しと方向性を検討する。

1910年代~20年代の女性教員の<職業と家庭の両立>に関する分析・検討では、全国大会や地域女性教員会の記録や機関誌から、「部分勤務制」によって低賃金の女性教員を確保しようとする帝国教育会の思惑と「部分勤務制」を求めれば地位がさらに低下するのではと恐れる現場の女性教員の思いとのせめぎ合いを、「母性」を軸に読み解いた。ここで明らかになったことをふまえて、1930年代初頭の恐慌下、そして女性教員数がさらに増加する戦時下においての<職業と家庭の両立>問題について、「母性」を軸に分析を進めていく研究の見通しと課題について報告する。

〔齋藤慶子氏 記〕

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