日本教育史学会

日本教育史学会は1941年から毎月の例会を開始し、石川謙賞の授与と日本教育史学会紀要の刊行を行う、日本の教育の歴史についての学会です。

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2014年5月24日(土) 第589回例会:竹田恵氏【プログラム・ノート】

2014年5月24日(土) 第589回例会:竹田恵氏【プログラム・ノート】

日時:2014月5月24日(土曜日)午後3時から5時

会場:謙 堂 文 庫  「池袋駅」「目白駅」下車 徒歩約7分

〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-21-15

プログラム:「戦後日本におけるモンテッソーリ教育再導入-組織化の動向に着目して-」

竹田 恵 氏(横浜保育福祉専門学校)

【プログラム・ノート】 1912年(明治45)、『萬朝報』(第6633号)で日本に初めて紹介されたモンテッソーリ教育は、幼稚園および小学校現場の関心を喚起したが、戦前の日本においては定着することなく衰退した。その後、再評価・再導入の一連の動きが生じたのは、アジア・太平洋戦争を経た1950年代以降のことであった。修士論文では、「戦後日本におけるモンテッソーリ教育の展開過程に関する研究―1950年代~60年代を中心として―」という題目で、戦後のモンテッソーリ教育の再評価・再導入について、上智大学を中心とするカトリック関係者の動向に着目して検討を加えた。本論文で、ペトロ・ハイドリッヒ神父の上智大学における社会福祉構想に基づく動向と、カトリック教育協議会内「モンテッソーリ研究会」の立ち上げが、その後の「日本モンテッソーリ協会」、および「上智モンテッソーリ教員養成コース」の設立を後押しして、戦後、組織的にモンテッソーリ教育運動が展開される端緒となった経緯を明らかにした。
1967年以降、「日本モンテッソーリ協会設立準備会」の発足を始めとして、モンテッソーリ教育研究の組織化に向けた動きが活発に展開されるようになる。その動向は、やがて1970年4月の「上智モンテッソーリ教員養成コース」設立につながってゆく。本発表では、戦後日本におけるモンテッソーリ教育の再導入がどのように展開されたのか、1967~69年の組織化の動向に着目して検討し報告したいと考えている。 〔竹田恵氏 記〕

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