日時:2014月9月27日(土曜日)午後3時から5時
会場:謙 堂 文 庫 「池袋駅」「目白駅」下車 徒歩約7分
〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-21-15
プログラム:「日本の学校」の展開を考える
木村 元 氏(一橋大学)
【プログラム・ノート】
このところ日本の学校受容を30年代から高度成長期にかけてひと続きのものとして捉える作業を進めてきた。報告ではそうした研究をコアにしながら近代学校の展開としてこんにちまでの学校のあゆみについて仮説的な枠組みを提示したい。(1)欧米で産業社会に対応して組織化された近代学校が日本の中に足場を構築、日本の近代学校を形成する時期、(2)日本の近代学校の基本形のうえに、戦後の学校教育は民主主義社会の形成という課題に対応するために地域社会との関係を強く意識しながら展開した時期、(3)高度成長期には地域社会が産業化されていくなかで学校を支える基盤は弱まったが、学校は自ら独自に足場を作りあげて対応してきた。地域という学校の内外から支えた地域の崩壊にもかかわらず、学校は自らそれに代わる土台を内に築くなど、守備範囲を拡げながらその時々の状況に対応しようとした時期を経て、(4)90年代以降は、ヴァルネラブルな子どもの状況が顕在化するなかで、これまでの学校を成り立たせてきた前提が大きく変化し、その土台が大きく動揺し新たな足場を求めている時期として押さえて展開を追う。〔木村元氏 記〕